臨床研修セミナー 老年期婦人疾患
Overview
更年期から老年期への内分泌変動
小山 嵩夫
1
,
麻生 武志
1
Takao Koyama
1
,
Takeshi Aso
1
1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室
pp.659-663
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208034
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これまで更年期から老年期にかけての婦人科的問題といえば,とかく閉経,生殖機能停止後のE2,ゴナドトロピン,更年期障害などの問題に気をとられがちであった。しかし,高齢化社会の到来とともに,閉経後30年あまりの余命が約束される時代となり,今後は生殖の面だけでなく,情動や代謝面にも関心を向け,健康な老年期を過ごすための内分泌学的知見の応用への努力が求められてきている。
本稿では更年期から老年期にかけて最も顕著な変化の現われる視床下部—下垂体—卵巣系の変化,副腎・甲状腺系との関係,そしてLH-RHなど各種ホルモンの変化について述べる。
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