境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と皮膚
腟外陰真菌症治療の進歩
青河 寛次
1,2
Kanji Seiga
1,2
1岩国病院
2近畿母子感染症センター
pp.717-727
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207678
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1977年,Masterton,G. & Napier,J.R.らが"Three—days clotrimazole treatment in candidal vulvo-vagi—nitis"を公表して,腟外陰真菌症の治療に大きな話題を集めてから,10年を経過した。彼らの発表以後,この療法が,治療途中の脱落例防止,ひいては良好な予後を期待できる,との見通しから,数多くのsupport opinion&dataが追試報告された。しかし,この考え方は,いつとなく支持を失い,今日では色褪せた感がある。
腟外陰真菌症治療の最近の進歩を語るには,この事実の反省から出発する必要がある。
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