境界領域の再評価とその展開 特集
新生児異常をめぐって
新生児皮膚疾患
肥田野 信
1
Akira Hidano
1
1東京女子医科大学皮膚科教室
pp.171-173
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207555
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新生児には高頻度に皮膚の症状が出現するが,その種類は限られている。高頻度の理由として,新生児が胎内から外界環境に適応する時期にあることが挙げられよう。胎生期に生じた異常をそのまま持ち続けて出生することもあるが,それはさほど多くなく,皮膚の先天異常は生後に出現するものが多い。
これら皮膚の所見をみた場合,一般的には新生児期の一過性現象としてそのまま経過をみるのがよい。直ちに何等かの治療をする必要のあるのは特殊な場合のみである。
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