先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
不妊と不育への対応
頑固な無排卵症の治療対策—早発卵巣不全および多嚢胞卵巣症候群
平野 睦男
1
Mutsuo Hirano
1
1東北大学医学部産科学婦人科学教室
pp.887-889
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207497
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
無排卵症の治療は著しく進歩し,系統的な検査とその結果にもとづいた治療方法の選択により,比較的容易に排卵を誘発できるようになったが1),なおいくつかの問題点が残されている。本稿では,種々の排卵誘発法を行っても治療に抵抗するため,従来,排卵誘発の対象から除外されてきた早発卵巣不全(precmature ovarian fai—lure)と,HMG-HCG療法により排卵する可能性がありながら,卵巣過剰刺激症候群発生が心配される多嚢胞卵巣症候群(polycystic ovary syndrome, PCO)の治療対策について述べる。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.