図解 救急基本手技
酸・塩基平衡
稲生 由紀子
1
,
武田 佳彦
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.841-845
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207489
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I.酸・塩基平衡とは
正常人の動脈血pHは酸と塩基の濃度により調節されている。生体の代謝機能は酵素活性を規制する細胞環境で調節されるが,その最大の要因は水素イオン濃度(pH)である。そのため至適pH 7.34〜7.46(図1)(塩基/酸:20/1)に保つ機構(緩衝作用と代謝作用)が存在している。これらが正常に作動し酸・塩基のバランスのとれた状態を酸・塩基平衡という。
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