トピックス
腟あるいは子宮頸部の扁平コンジロームに対するインターフェロンの治療効果
田部井 徹
1
1赤心堂病院
pp.180
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207342
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腟あるいは子宮頸部に発生した扁平コンジロームは,疣贅(いぼ)ウイルスにより起こるといわれ,外見上カリフラワー様凸状を示す乳頭コンジロームと異なり,扁平状に広範囲に亘り多発する傾向があるが,両者の組織像は比較的類似している1)。扁平コンジロームの発生頻度は,乳頭コンジロームに比べて高く,表皮の異形成を合併しやすい2)。
一般に,外性器に発生したコンジロームなどの疣贅に対早する治療は,冷凍凝固,レーザー照射を行うか,外科的に切除することが多く,ときにブレオマイシンなどの抗癌剤投与が試みられているが,パピロマウイルス感染による扁平コンジロームに対しては難治性で無効のことが多い。
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