先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
未熟児管理の進歩
過粘度症候群
久保 隆彦
1
Takahiko Kubo
1
1高知医科大学産科婦人科教室
pp.133-137
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207333
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出生直後の新生児は,子宮内における特異な酸素運搬能を反映し,生理的に多血症になり易い。このように多血症を呈する児のうらで特に血液粘度の高い児には,心・肺・血管系,中枢神経系などに種々の異常症状を頻発することが知られている。このような病態を新生児過粘度症候群と称している。その長期予後には中枢神経系などの異常が報告されており1),iatact survivalを目指す周産期医は本疾患を熟知し,早期治療に心掛けねばならない。
本稿では,血液粘度の測定法.並びに過粘度症候群の病因,病態生埋,治療について概説する。
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