特集 図でみる病態産婦人科学--適正治療のために
産科
陣痛異常
菊池 三郎
1
,
井上 嗣彦
1
,
荒木 良二
1
Saburo Kikuchi
1
1日本医科大学第二病院産婦人科
pp.451-456
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207194
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陣痛1)とは,妊娠・分娩・産褥時に認められる子宮収縮をさす。したがって,その発生する時期別に妊娠陣痛・分娩陣痛・後産期陣痛・後陣痛と分類される。現在のところ,妊娠陣痛の意義については,われわれは頸管の熟化に有意義という結論を得ているが,未だ広く認められているとはいえない。残りの3種の陣痛は共通して妊娠性産物の排出という目的を有している。
陣痛を研究する時に問題となるのは,通常,妊娠・分娩・産褥の全期間を通して同一の測定法はなく,また,確立された表現法と評価法を欠くことである。
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