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月経周期順調な婦人にみる黄体化未破裂卵胞の頻度
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.566
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207022
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「黄体化未破裂卵胞」(luteinizedunruptured follicle, LUF)症候群は,Jewelewicz1)により月経周期の順調な不妊症の婦人が卵子の放出なく排卵の徴候をみたような状態にはじめて用いられた。この状態はラットの卵胞の中にindomethacinやprostaglandin F2α抗体を注入するとみられることが実験的に確かめられ2),注目されるようになった。
その後,1978年,MarikとHulka3),Koninckxら4)はそれぞれ独立に内視鏡にて卵巣表面を観察し,排卵時みられるstigmaがなくて黄体形成がみられる症例があることを明らかにし,LUFの早期発見法を明確にした。さらに,Koninckxら4)は腹腔鏡所見に加えて,腹水中のPro—gesteroneや17β—estradiol値は正常排卵例はLUFに比して有意に高値であることを見出し,これもLUFの診断上欠かせないものの一つになって来ている。
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