明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 子宮
Ⅰ.体部頸部
子宮頸管の開大機構
一條 元彦
1
,
平岡 克忠
1
,
高山 辰男
1
,
小坂井 秀宣
1
Motohiko Ichijo
1
1奈良県立医科大学産婦人科学教室
pp.413-416
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206995
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分娩時の子宮頸管開大機構には,①子宮洞筋収縮による頸管の上方牽引,②胎児下向部・胎胞などの頸管に対する楔状効果,の2大学説があって,筆者らがこれに加えて③頸管のsphincter-like activity説を提唱して現在に至っている。①,②については特に説明を要するまでもなく,図1を以て充分理解が得られると思われる。したがって本文では③について述べたい。
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