明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 卵管
Topics
卵管内視鏡Tubaloscope
河上 征治
1
,
永田 哲朗
1
,
金倉 洋一
2
Seiji Kawakami
1
,
Yoichi Kanekura
2
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
2平塚市民病院産婦人科
pp.130-133
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206943
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卵管因子による不妊症の診断には,LapaloscopyやCuldoscopyはHystero-salpingo-graphy (HSG)とともに重要な検査法といえようが,前者は卵管を外側より観察することによって卵管采や卵管周囲の状態を知ろうとするものであって,卵管内面の状態を把握することは不可能である.HSGも卵管内腔面の観察は充分にできない.
卵管内腔を直接観察し,肉眼的に卵管上皮の状態をとらえることは卵管形成術を行う者にとっての願望である。1970年毛利がTubaloscopeを開発したのが卵管内視鏡の最初と考えられるが,外径が2.4mmで一般の臨床応用にまでは至っていない。
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