産婦人科医療--明日への展開 Pre-Pregnancyの諸問題
合併症婦人の妊娠対策—甲状腺疾患
望月 眞人
1
Matsuto Mochizuki
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.344-346
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206806
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺は性成熟期になると重量がまし,思春期にはその機能もたかまる。他方,甲状腺疾患は男性に比べてはるかに女性に多く,しかも卵巣の機能や女性ホルモンの分泌が大きく変動する思春期や月経周期の各時期また妊娠時に好発することなどはよく知られた事実である。
つまり,女性の性機能と甲状腺機能との間に,密接な関係のあることが推察されうるが,ここでは,女性の生殖内分泌分野における甲状腺の意義とその疾患の管理について述べる。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.