産婦人科医療--明日への展開 Pre-Pregnancyの諸問題
Pre-Pregnancyにおいて問題となる感染症
鈴木 雅洲
1
,
岡村 州博
1
Masakuni Suzuki
1
,
Kunihiro Okamura
1
1東北大学医学部産科婦人科学教室
pp.347-350
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206807
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妊娠可能成熟婦人では他の年代層に比較して多くの感染機会を有している。すなわち成熟婦人では性器の変化,内分泌学的変動,性生活,妊娠というような因子が加わるためである。さらに1度感染すると,場合によっては生涯感染となり,妊娠の経過とともに胎児死亡や先天奇形,時には母体死亡などの多彩な病態を呈する。
ここでは,妊娠に際し問題となる感染症を主として厚生省心身障害研究妊婦管理研究班(班長:鈴木雅洲)の母体感染分科会(会長:沼崎義夫)に基づいて記載する。
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