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女子の大学生には稀発月経や無月経が多い
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.32
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206744
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高齢化社会の出現と共に高学歴化社会にも突入し,今日のわが国ではほぼ95%の男女が高校に進学し,その約1/3が大学・短大などの高等教育を受けている。このような高学歴化は今まで人類が経験したことのないものであり,これらが婦人の月経などを中心とした卵巣機能にどのような影響を与えるか,大変興味のある問題である。
とくに大学・短大生では,自分の住んでいた家を離れ,両親から離れて生活する場合も多く,また,学校での試験など精神的なストレスや,さらにこの年代では太りたくなかったり,食事の不規則などで体重を極端にやせることもあり,無月経や月経不順など月経機能障害が他の人々より多いと考えられる。そこでBachmannら1)は,17歳から23歳までの女子大学生(平均19.18歳)1420名に質問書を渡し,回答をえた991例(70%)につき分析した。
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