教室だより
悪性腫瘍に対する黄体ホルモン療法の可能性と限界
西田 正人
1
,
岩崎 寛和
1
Masato Nishida
1
,
Hirokazu Iwasaki
1
1筑波大学臨床医学系産婦人科
pp.840-841
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206720
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子宮体癌に有効とされる黄体ホルモン療法は,近年一部の卵巣癌,胃癌組織中にもエストロゲンレセプターが存在することが明らかにされるに及んで,再び脚光を浴びてきた感がある。しかし,黄体ホルモン療法は未解決の興味ある問題を多数含んでおり,その将来を見透すことは,単に現在行なわれている臨床の成績からだけでは導かれない。そこで今回はその問題点を指摘しながら,現在我々の行なっている研究の概要を紹介したいと思う。
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