臨床医のプライマリ・ケア 産科診療における偶発合併症対策
内分泌異常産婦に対するケア—内科学の立場から
森本 勲夫
1
,
長瀧 重信
1
Isao Morimoto
1
,
Shigenobu Nagataki
1
1長崎大学医学部第一内科
pp.702-705
発行日 1982年9月10日
Published Date 1982/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206688
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内分泌疾患の婦人は妊孕性が低く,妊娠と内分泌疾患の合併は比較的稀で,臨床医はしばしば妊産婦の管理に当惑することが多い。内分泌疾患の早期の診断および妊娠,新生児への適切な治療は母体,胎児,新生児の障害を予防できる。しかし,妊娠に伴う理学的所見の変動,生理的な血中ホルモンの変動,ホルモンの生理作用,胎盤通過性等を理解していないと内分泌疾患の病態把握,診断,妊婦,新生児の管理が困難である1〜3)。本論では妊婦にみられる内分泌疾患の診断,および妊婦,新生児の管理について述べる。
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