臨床医のプライマリ・ケア 産科診療における偶発合併症対策
専門医へのコンサルテーション
新井 正夫
1
Masao Arai
1
1北里大学医学部産婦人科学教室
pp.695-697
発行日 1982年9月10日
Published Date 1982/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206686
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最新の医療技術を導入して最良の医療を要求される総合病院では,医療の細分化と分業が進み,組織と規模の拡大は,ますます医療を複雑化しつつある。一方,患者側からみれば,いかに最新の医療機器を設置し,病院事務の機械化を行なっても,病気そのものが治りやすくなったり,良い治療を受けているとは必ずしも思っていない。
従来,診療科の選択は,患者自身の判断で選ぶか,病院受付で無責任に分配されていた。細分化された診療科を選ぶことは,高度な医療を受けるべく来院する患者にとっては甚だ迷惑なことである。これは医療を一つのシステムとして考えて管理されていないからかもしれない。病院内に発生する種々雑多の情報の処理,伝達,管理などについても同じことがいえる。
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