特集 産科麻酔
無痛分娩—最近の動向
新井 正夫
1
Masao Arai
1
1北里大学医学部産婦人科学教室
pp.145-148
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
無痛分娩は分娩管理方法の一つの方式として普及し定着しつつある。しかし,時代の変遷とともに方法,薬剤の母児への影響,母子関係の確立,新生児行動評価などの諸問題が話題になり,その最近の動向は興味深い事柄である。幸い恩師長内國臣教授が無痛分娩の実情について昭和33年以降5,6年ごとに同様なアンケートの質問項目で集計を行っていたことから,昭和61年10月に第6回目のアンケートを発送し回答を得た60%の集計をもとにその動向の一端を紹介することにする1〜8)。
アンケートの送り先は,わが国の場合は全国大学産婦人科教授,日本産科婦人科学会周産期管理登録機関病院,無痛分娩研究会個人会員,一般個人開業医504通である。諸外国はFIGO発行のRegister of Head of University Department of Gynecology and Obstetrics and Directors of Research Institutes Dealing with Hu-man Reproduction (1985)に記載されているアメリカ,イギリス,フランス,西ドイツの全施設251である。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.