薬の臨床
更年期障害および自律神経失調症に対するEGYT−341(tofisopam)の臨床成績
山田 雄飛
1
,
馬島 季麿
1
Yuhi Yamada
1
,
Suemaro Majima
1
1日本大学医学部付属駿河台病院産婦人科
pp.907-911
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206539
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,産婦人科心身症外来を訪れる患者は徐々に増加する傾向にある。なかでも更年期障害および自律神経失調症は比較的多くみられる疾患である。しかし,その病態生理の厳密な把握がなお困難なことから,成因により,ホルモン剤,向精神薬,自律神経調整剤などが薬物療法として用いられるのが現状である。
婦人科領域で使用される代表的な向精神薬は,minor tranquilizerのうちとくにbenzodiazepine系誘導体が主体となっている。また,自律神経調整剤としては,γ—Oryzanolなどが繁用されている。Minor rranquilizerは主として不安・緊張・抑うつなどの精神症状の改善を,また,自律神経調整剤は主として身体症状の改善を目的として用いられているが,臨床的には,各薬剤により,それぞれ微妙に異なった特徴を有している。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.