Modern Therapy Modern Therapyの反省
悪性腫瘍における免疫療法の問題点
金沢 浩二
1
,
竹内 正七
1
Koji Kanazawa
1
,
Shoshichi Takeuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.876-878
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206530
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今日,ヒト癌の治療は,各科領域の特殊性や癌の種類などによって多少の差異はあるが,手術療法,照射療法,化学療法の三つに集約される。近時,癌診断技術の進歩とあいまって,それぞれの治療法にいろいろなideaによる改良が加えられ,その臨床trialも盛んになされ,これら治療法は徐々に進歩しつつあるように思われる。免疫療法とされているものは,これら治療法の限界に伴って登場してきたようにも受けとめられているが,むしろこれら治療法の発展過程において,その重要性が注目されてきたのであり,免疫療法のみが過大評価されてはならない。
以下,教室における経験に基づいて,免疫療法の臨床的問題点に触れてみたいと考える。
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