Modern Therapy Modern Therapyの反省
悪性腫瘍における手術療法の限界と功罪
関場 香
1
,
石井 良夫
1
Kaoru Sekiba
1
,
Yoshio Ishii
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.879-881
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206532
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婦人科悪性腫瘍の中で,最もよく研究され,その手術療法が理論的根拠に基づいて,一定の術式で行なわれ,満足すべき成果をあげているものは子宮癌,特に子宮頸癌である。
表1は世界各国における子宮頸癌の臨床進行期別5年治癒成績であるが,わが国の頸癌治療が世界のトップレベルにあることがうかがえる。特にⅠ期,Ⅱ期における諸外国の成績との差はかなり大きなものといえるであろう。この理由としては,表2に示したように,II期までのものに対し,諸外国では放射線療法を適用することが多いのに反し,わが国では主として手術療法を行なっていることがあげられる。
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