Modern Therapy ウイルス感染症治療に必要な基礎知識
インターフェロンによるウイルス感染症の治療
鳥羽 和憲
1
Masanori Toba
1
1東京大学付属医科学研究所ウイルス研究部
pp.572-577
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206470
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インターフェロン(以下IFN)はウイルス感染などの刺激により細胞が作る糖タンパクで, ⅰ) DNA型,RNA型のほとんどすべてのウイルスの増殖を抑制し, ⅱ)ウイルスを直接不活化するのでなく,細胞に働きかけて,それを抗ウイルス状態にし, ⅲ)それを産生した細胞と同じ動物種由来の細胞で効果を最大に発揮する,といった特徴を持っている。ここではIFNについて簡単に紹介した後,そのウイルス感染症への応用の面について考えてみたい。
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