Breast Feeding・9
小児科医より産科医への提言(2)—母乳哺育の未来を考える
澤田 啓司
1
Keiji Sawada
1
1日本総合愛育研究所
pp.934-937
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206360
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理想的な母子管理システムを求めて(つづき)
産科領域に属していることで,小児科領域とかかわりのあることはたくさんある。妊娠中の母体管理の問題も,分娩時の取扱いも,間接的に児に及ぼす影響が大きい。特に妊娠中の母体の疾患の治療と,それに用いられる薬剤,検査手技,手術などが,胎児に及ぼす影響は周知のことであるし,帝切分娩や,薬物による無痛分娩が,呼吸窮迫症候群やsleeping babyを招来し,それが児の予後に影響することもよく知られている。
そのような,純粋に産科領域のことはさておいて,いくつか産科の方にお願いしたいことがある。
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