指標
妊娠におけるCa,Pi代謝(その1)—Ca調節ホルモン
佐藤 和雄
1
,
福岡 秀興
1
,
坂元 正一
1
Kazuo Satoh
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.737-744
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206320
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近年Ca代謝は急速に解明されつつあり,内分泌学で最も興味を持たれる領域である。
無機燐(Pi)は胎児の骨形成に必須のものとして妊産婦栄養の主要課題の一つとして研究されてきた。近年Ca代謝に関与する3種類のホルモンについての知見が集積されるに従い,Ca代謝の詳細が明らかになりつつある。しかし妊娠中のそれは今なお旧来の知識にとどまり,必ずしも大きな進歩があるとはいえない。本稿では,まずCa代謝についての現在の知見を概括し,ついでわれわれが得た成績をまじえて文献的考察を加え,妊娠中におけるCaおよびPiの代謝の概要を解説してみたい。
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