Modern Therapy 新生児脳障害の初期管理
微小脳障害
高嶋 幸男
1
Sachio Takashima
1
1鳥取大学医学部脳神経小児科
pp.685-688
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206309
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微小脳障害ということばをここでは,新生児期に生じた小さい脳病変と解釈して,微細脳損傷症候群とは区別して述べたい。新生児は胎生末期から新生児期初めにかけて,多くのストレスを受ける。中枢神経系にも外傷,低酸素症,出血,軟化,感染,核黄疸,その他の代謝性障害など,数多くの危険性が考えられる。いずれも微小脳障害と関係するが,多くは他の項の論文を参照していただき,ここでは脳室周囲性白質軟化について述べ,脳の可塑性と環境の関与にふれたい。
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