実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択
排尿障害
山辺 徹
1
,
河村 信吾
1
Tooru Yamabe
1
,
Shingo Kawamura
1
1長崎大学医学部産婦人科学教室
pp.942-944
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206153
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排尿障害は広義には上部および下部尿路における尿排泄に関する障害を含むことになるが,一般には下部尿路における障害の際に用いられる語である。さらに臨床の実際としては,そのうちでも主として排尿不全(排尿困難および尿閉)に対して用いられ,頻尿,排尿痛,残尿感,尿失禁,排尿時の感覚異常,尿性状異常あるいは尿瘻などは別の概念として扱われがちである。
しかしここでは下部尿路の排尿に関するすべての症状を取り上げ,産婦人科的観点から,それぞれの症状を訴えた際に考慮すべき疾患ないし状態と,施行される検査法について概説する。
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