実地臨床手技のエッセンス Office Gynecology
座談会
Office Gynecology—現状と将来への展望を語る
藤井 純一
1,2
,
阿部 実
3,4
,
小山 達人
5,6
,
橋口 精範
7
Junichi Fujii
1,2
,
Minoru Abe
3,4
,
Tatsuhito Koyama
5,6
,
Akinori Hashiguchi
7
1藤井産婦人科医院
2前長崎大学産婦人科学
3赤坂レディスクリニック
4前北海道大学産婦人科学
5新宿ウィメンズクリニック
6前東京医科大学産婦人科学
7獨協医科大学産婦人科学
pp.701-715
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206103
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橋口 今回,本号は,「Office Gy—necologyの現状と将来」というテーマを特集しており,座談会はこれからの実地臨床のあり方の模索というようなことでいろいろお話を伺いたいと思います。
このテーマがとりあげられた背景を考えてみますと,最近の出産率の低下,患者の大病院志向,さらには医療事故の問題,それに医療従事者の不足,というようなことなどもありますので,産婦人科を開業している第一線の先生方は,従来からやってこられている診療形態もある意味では転換期にきているんではないか,これからは,いわゆる細分化された専門分野においていろいろ活躍していかれることが必要ではないかというようなことも考えられますので,そういう点で,このOffice Gynecolo—gyという問題が,主として都会を中心に大きくクローズアップされてきているような感じがするわけです。そういうことでこれからの産婦人科医療の問題点ならびに将来というようなことで,いろいろお話を伺っていきたいわけです。順序といたしまして,まず先生方に自己紹介もかねて,開業された動機などからお話しをうかがっていきたいと思います。
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