特集 手術とFunctional Anatomy
Ⅲ.腟の手術
悪性腫瘍の手術(腟癌を主とする)
橋本 正淑
1
,
小森 昭
1,2
Masayoshi Hashimoto
1
,
Akira Komori
1,2
1札幌医科大学産婦人科学講座
2札幌逓信病院産婦人科
pp.821-822
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205925
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腟癌は,連続的に直腸,膀胱,子宮下部,子宮旁結合織に広がるとともに,骨盤内リンパ節および鼠径リンパ節に速やかに転移をきたし易いため,その予後は悪く,5年生存率はⅠ期では50%,Ⅱ期では25%と報告されている。したがって腟癌に対しては現在放射線療法および制癌剤療法が主体となっており,手術療法は特定の条件下にのみ行なわれている。
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