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分割精液採取法,抜去性交法による不妊症の治療
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科学
pp.900
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205696
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不妊症患者を精密に検査すると,案外に精液などの男性因子に由来することが多い。
Dubin1)は不妊症と診断され,その原因が夫にあるとされた1294例中157例11.8%が精液量の異常によると報告している。ここで精液について考えてみる必要がある。精液の大部分は精嚢や前立腺で作られるもので,量や内容はandrogenの支配下にある。この精液中,精子それ自身の量は極めて少なく,大部分は精子の栄養源として,また受精への媒体として作用していると考えられている。
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