症例
帝切後に子宮筋腫核内出血をきたした一例
岩崎 哲夫
1
,
村国 穰
1
,
藤井 純一
1
,
塚田 一郎
1
,
街風 喜雄
1
Tetsuo Iwasaki
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.277-280
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205592
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子宮筋腫核内の間質性出血は,極めてまれなものであり,とくに肉眼的大出血をきたしたという報告はみあたらない。今回われわれは巨大な子宮筋腫を合併していた妊婦が,帝切後に筋腫核内に大出血をきたして激しい腰痛と呼吸困難を訴え,貧血を伴ったpoor riskの状態で,腹式単純子宮全摘出術を行ない,一命をとりとめた症例を経験したので報告する。
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