特集 産婦人科内分泌異常症候群
Ⅳ.症候群鑑別診断法
肥満あるいはるいそうを伴う症候群
森 憲正
1
,
岩佐 隆史
1
1宮崎医科大学産科婦人科学教室
pp.952-957
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205520
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肥満やるいそうを一症状とする疾患は数多くある。ちなみに田坂・木本・大渕監修「症候学事典」を通覧しても肥満では33疾患,るいそうでは38症候群を数えることができる。このような原疾患の一症状としての肥満症あるいはるいそうは症候性肥満症,症候性るいそう症と呼ばれており,原因とみなされる疾患が見出されない単純性肥満症,単純性るいそうと区別されている。
肥満症の大部分は単純性肥満症であり,症候性肥満症の占める割合は少なく,原因疾患の特徴が明瞭に現われると鑑別は比較的容易であるが,単純性肥満症でも肥満症の合併症のため症候性肥満症との鑑別が問題となる場合がある。
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