特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
産科救急止血法
品川 信良
1
1弘前大
pp.1046-1047
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205333
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紙面の都合から,ここでは,分娩第3期ないしはその直後の出血についてだけ述べる。この時期の大出血には,①軟産道の裂傷によるもの,②胎盤の剥離障害によるもの,③胎盤の一部遺残によるもの,④いわゆる弛緩性後出血,⑤血腋凝固障害(の合併)によるもの,の5者を分けることができるが,これらのうちのどれによるものかを,とつさの間に見定めることが,いわば治療の第1歩である.そこで参考までに,病型鑑別上の要点を,次頁の表1にまとめてみた。
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