原著
Prostaglandin F2αによる分娩誘発で出生した児の評価について
森 巍
1
,
畝木 克己
2
Takashi Mori
1
,
Katsumi Uneki
2
1三菱水島病院産婦人科
2岡山大学医学部産婦人科学教室
pp.547-548
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205206
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Prostaglandin F2α(以下PGF2αと略)の分娩誘発効果については数多くの研究があり,私たちも先に陣痛誘発剤としてPGF2αはOxytocinに比べて特にすぐれたものとはいい難いが,Oxytocinとは異なつたいくつかの興味ある特徴をもつていることを報告した1)。しかし他方,この薬剤の新生児に及ぼす効果についての研究は意外に乏しい。PGは胎盤を通過する2)といわれ,したがつて分娩時に投与されたPGが新生児の代謝に何らかの影響を及ぼすことは十分想像される。
そこで私たちはPGF2αで分娩を誘発し出生した児について,Oxytocin投与により出生した児との比較を試みたので報告する。
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