薬の臨床
免疫学的方法による妊婦尿中estrogen簡易定量法の検討
浜田 悌二
1
,
片桐 英彦
1
,
入江 洋子
1
,
清川 博之
1
Teiji Hamada
1
1九州大学医学部産婦人科学教室
pp.233-238
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205157
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胎児胎盤系機能検査法としての妊婦尿中estriol定量は臨床上すでに高い評価を得ている。しかし,本検査が広く普及するためには測定法の簡易化が必要である。これまでも妊婦尿中estriolの簡易測定法として神戸川1)によるE3Kit法があり,臨床応用上の貢献度は大であるが,本法をも含め在来の方法は臨床医自らの応用には今一歩の感がある。
近年各種のhormone assay法として免疫学的な赤血球凝集阻止法(haemagglutination inhibition reaction,HAIR)がとり入れられつつあるが,今回,尿中estrogen測定の簡易定量を可能としたHAIR法を試みる機会を得たので,本測定系の検討と同法による胎児胎盤機能検索を試みてみた。
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