特集 産婦人科医のための簡易検査法
尿中物質の簡易検査法
斉藤 正行
1
Masayuki Saito
1
1東京大学医学部附属病院分院中央検査部
pp.531-536
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203724
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はじめに
臨床医学を今日のごとく飛曜的に進展せしめた原因を考えてみるに,その中での新しい検査法の役割はきわめて大きい。とくに検査のAutomation化とDip&Read式の簡易検査法の出現は,一見健康体と見なされている住民の中から,多くの潜在性疾患を早期発見し,外来,入院患者においては,その原因の探求に絶対的威力を発揮し,さらに余病の発見にも大きく役立つている。
もちろん,産婦人科領域においても上記の現象は見逃せない事実であり,特に簡易検査法の日常診療への貢献は大きい。しかしいくらすぐれたものでも万能ではなく,その原理をよく理解し正しく用いて始めて,そのデータは高度に評価されうる。
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