臨床メモ
妊娠中の子宮出血と胎児の予後
竹内 久弥
1
1順天堂大学産婦人科
pp.80
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204991
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妊娠中の子宮出血が歓迎されざる徴候であることは産科医ならずとも,最近では妊婦も良く承知している。しかし,その原因が明らかになるものはむしろ少なく,多くの場合は待期する以外に方法はない。
South and Naldrett (J.Obst.&Gynaec.Brit.Cwlth.80,236,1973)はロンドンのセントトーマス病院で1969年と70年に妊娠28週以降に生れた単胎児7,824例について,その妊娠中の出血との関係を調査した.28週以前に出血のあつたものは16%で,出血の時期からみると13.2%が16週以前に,1.5%が16週から28週までの問に,1.0%が両方の期間に出血している。
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