症例
新生児虫垂炎の1症例
池ノ上 克
1
,
外西 寿彦
1
,
土持 昭男
2
,
愛甲 隆俊
3
Katsu Ikenoue
1
1鹿児島市立病院産婦人科
2鹿児島市立病院外科
3鹿児島市立病院脳神経外科
pp.77-80
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204990
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外科領域において成人の虫垂炎は最も頻度の高い疾患の一つであり,最近では抗生物質の登場や早期手術で死亡率も少なくなつている。しかし乳児,ことに新生児期の虫垂炎は,頻度はきわめて少く,幸い発見しえても以然として高い死亡率のままである。
Fields1)らによれば小児虫垂炎5354例中生後1ヵ月以内の虫垂炎は1例のみで,また駿河ら2)の1969〜1970年間の2年間の15歳以下の虫垂炎86例中2歳以下の症例は報告されていない。
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