特集 症状からつかむ私の治療指針
産科
妊婦のけいれん
福島 穰
1
1名古屋保健衛生大産婦人科
pp.966-967
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204945
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I.考えられる疾患
全身的な場合 i)子癇(最も重要で遭遇頻度も多い) ii)てんかん iii)ヒステリー iv)脳出血(特殊型妊娠中毒症の一型)。発現頻度は一段と低下するが念頭に置くべきものとして,v)頭蓋内静脈血栓症vi)急性黄色肝萎縮症 vii)尿毒症 viii)脳腫瘍。感染症として ix)重篤な敗血症 x)産褥破傷風 xi)脳炎・髄膜炎
局所的な場合 xii)腓腸筋痙攣(頻発するが本質的に重大な疾患ではない),極めてまれなものとしてxiii)妊娠舞踏病Chorea gravidarum
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