薬の臨床
月経周期異常ならびに機能性子宮出血に対するOvostat-Eの使用成績
木村 好秀
1
Yoshihide Kimura
1
1市立岡谷病院産婦人科
pp.351-361
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204815
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1938年Inhoffenらによりethisteroneが合成されて以来,多数の合成gestagenが次々と登場し,今日progesteroneに代つて広く臨床に応用されているが,最近ではステロイド含量が少量で臨床効果が優れている製剤が開発され,その有効性が明らかにされている。
既にわれわれはlynestrenol 1.0mgとmestranol 0.1mgの混合製剤であるOvostat錠を主として排卵抑制効果について検討し,安全で確実な混合製剤であることを確認した。今日世界的な傾向としてgestagenや卵胞ホルモンの含有量を減らし臨床効果の得られる必要最小量の検討がなされている。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.