薬の臨床
Ovostat-Eの機能性子宮出血および月経困難症に対する効果
大塚 晴久
1,2
,
長岡 成郎
1
,
亀井 卓
1
Haruhisa Otsuka
1,2
,
Shigero Nagaoka
1
1東京都立府中病院産婦人科
2東京医科歯科大学
pp.257-263
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204798
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性器出血は日常診療において,もつともひんぱんに経験する重要な疾患(症状)の1つである。この内,器質的原因によらない,いわゆる機能性子宮出血(以下FUBと略〉はその内でももつとも多いものの1つである。
FUBの定義に関する検討はこの論文の目的ではないので,ここでは五十嵐の定義「機能性子宮出血とは子宮体内膜からの出血の中,月経と器質性出血(妊娠,炎症,腫瘍,外傷)を除外しえた時,始めて診断される」にしたがつた。もちろん,五十嵐もいつているように,過長月経(8日以上)は本来の月経とは区別し,FUBの一型とした。
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