今月の臨床 若年女性の月経異常を診る
若年女性の月経周期異常
北脇 城
1
,
岩破 一博
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学
pp.1071-1075
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102158
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はじめに
月経は,エストロゲンとプロゲステロンが減少することにより起こる子宮内膜の剥離で日本産科婦人科学会産婦人科用語解説集では,「通常,約1か月の間隔で起こり,限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」と定義されている1).月経周期日数は,月経開始日より計算して次回の月経開始前日までの日数をいい,正常範囲は周期日数が25~38日の間にあり,その変動は6日以内とされている1).
月経周期の異常には,①無月経(原発性無月経,続発性無月経),②頻発月経,③希発月経,④不整周期月経などがある(表1).無月経については,他稿に譲り,本稿では,若年女性の月経周期異常について概説する.
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