臨床メモ
女性性器悪性腫瘍と血液型
竹内 久弥
1
1順天堂大学産婦人科
pp.1269
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204538
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唾液腺,胃,膵臓,食道などの癌患者にA型の血液型を有するものが多いことが知られており,逆に,乳腺,大腸,肺などでは血液型と癌の間にとくに関係は認められないという。
女性性器癌では,Bergsjo & Kol-stad(Acta Obst.et Gynec.Scand-inav.41:397,1962)が子宮頸癌,体癌,卵巣癌にA型のものが高頻度に見られといい,Fadhli & Doming-uez(J.A.M.A.185:757,1963)は多発性原発癌患者にやはりA型が多いことを統計学的に裏づけた上,続発癌も発生しやすいと述べている。体癌でもこの傾向を認める報告があるが,一方,これに反対のデ-タを示す研究者もある。
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