薬の臨床
クラウンダイヤG使用経験
武田 佳彦
1
,
工藤 尚文
1
,
市村 英毅
1
,
中村 淳一
1
,
林 正幸
1
Yoshihiko Takeda
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.183-190
発行日 1971年2月10日
Published Date 1971/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204362
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はじめに
新生児栄養には母乳が最適であることは言うまでもないが,種々の理由で母乳栄養が不可能な場合には人工栄養に頼らなければならないし,また母乳不足の場合には混合栄養として乳製品を追加することが普通である。このために乳製品は不断の研究と改良が要望され,特に育児用粉乳の母乳化が望まれて来た。
この母乳化に際しては電解質組成の差による滲透圧調制が困難であつたが,最近蛋白組成の改善と共に低電解質乳として開発され腎負担の軽減を目的とする新生児用ミルク(森永乳業クラウソダイヤGミルク)が市販されたので,新生児の電解質代謝を中心に検討を加えた。
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