口絵
おむつ貸します—ダイヤパーサーヴイス
pp.7-8
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201706
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ごく最近,東京渋谷の高台にヘンミ・ダイヤパー・サーヴイス(貸おむつ業)と言う新しい会社が生れた.規定のおむつ(80糎平方80瓦紋織綿布)を滅菌消毒して病院に家庭に配達,先方ではおむっを全然用意せず,洗わずにすむと言う仕組である.
しかし,アメリカではすでに25年も前に此の仕事が進められ,都会地区の70%の赤ちやんがこの会社の利用者と言う.1人の自分の子供には,頭底してやれぬ完全な衛生処理をダイヤパー・サーヴイスはしてくれると言うわけである.水爆も出現すると言う進歩の早い時代に,大切な赤ちやんの第一意匠であるおむつの事が,特に日本では全く忘れられた様な状態で,50年来少しも変つていなかつた様である,日本に古くからある手近なゆかたのお古や,さらし,天竺等がこれに用いられるのも理由あつての事ではあろうが,決してこれらのものがおむつとしての理想的な布でない事は明らかである.
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