特集 症候からみた新生児異常の診断
新生児の外科的消化管疾患
駿河 敬次郎
1
,
宮野 武
2
Keijiro Suruga
1
,
Takeshi Miyano
2
1順天堂大学医学部小児外科学
2順天堂大学医学部小児外科学教室
pp.793-801
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204273
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緒 論
欧米に比べて,はるかに遅れて出発した我国の小児外科であつたが,医学界各分野における努力によつて,最近ではようやく欧米の水準に近づいた感がある。特に小児外科領域で重要な位置をしめる新生児外科の発展はめざましく,この分野における産科医および小児科医の果す役割は大きい。
生後間もない新生児期に外科的治療を必要とする疾患の中には,緊急を要するものが極めて多く,早期診断が要求される。
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