特集 陣痛誘発
医学社会面よりみた陣痛誘発
松浦 鉄也
1
Tetsuya Matsuura
1
1松浦病院
pp.35-36
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205346
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社会医学的立場,特にいわゆる医事紛争の面から陣痛誘発のひとつの応用としての計画分娩を取り上げて私の考えを述べる。最近計画分娩が患者側および医療機関側の双方からのニードが強まり,これを実施している医療機関が次第に増えていることは事実だと思う。一方,この数年来医師と患者の間のトラブルが多発して,何らかの予期せざる障害が発生すればそれはすべて医師の過失であるという前提でその責任を追及する傾向にある。
このような背景のもとに社会医学的立場で論じてみたい。
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