薬の臨床
FT-Vの使用経験
西川 義雄
1
,
吉岡 健治
1
,
原 整司
1
,
板橋 武彦
1
,
幡金 収
2
Yoshio Nishikawa
1
,
Osamu Harigane
2
1奈良県立医科大学産婦人科学教室
2奈良県立医科大学中央検査部細菌部門
pp.897-899
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204109
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はじめに
産婦人科外来の主訴をみると帯下を訴える患者が非常に多く,その原因もまた種々である。一般に,いわゆる帯下の量は月経周期の時期によつても変化するが,病的な場合は異常に増加し,帯下感を伴い外来を訪れる。そのほとんどが微生物によるものであることはいうまでもない1)。
この病的帯下の治療にしても,現在,多くの薬剤が報告されている2,3)。たとえば,砒素剤,水銀剤,抗生物質,ホルモン,あるいは酵素剤を主剤としたものが使用されている。これらの薬剤の効果はそれぞれに特徴をもつており,また再発例もみられ,完全治癒しがたいものも多い。
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