特集 私の手術・Ⅱ
腟式不妊術
森 一郎
1
,
徳永 博美
1
Ichiro Mori
1
1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室
pp.583-585
発行日 1969年7月10日
Published Date 1969/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
不妊術には腹式と腟式があるが,一般に腟式が好用されている。 これは,腟式では手術侵襲が少なく,被術者の肉体的,経済的負担がわずかですむ利点があるためではないかと思う。だが,侵襲をできるだけ少なくして所期の目的を達するためには,どんな簡単な手術でもかなりの習熟が当然必要であるから,腟式不妊術でも,術式に対する習熟,いいかえればある種のコツみたいなものがどうしても必要かと思われる。それで本術式全般にわたつて,コツと思われるような点について以下述べてみたい。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.