Japanese
English
特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
若年者における交感神経芽細胞腫の1例
A case report of sympathiconeuroblastoma in young adult
黒川 健甫
1
,
神野 哲夫
1
,
鈴木 卓二
1
,
田中 建彦
1
Kensuke KUROKAWA
1
1伊勢崎病院外科
pp.1121-1124
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205170
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はじめに
交感神経芽細胞腫の大多数は,乳幼児の副腎髄質或は交感神経節より発生し1),しばしば腹腔内諸臓器,特に肝,リンパ節,骨に早期に広汎な転移をきたす極めて予後不良の悪性腫瘍で,その原発巣と主たる転移巣の分布状態よりPepper2)型とHutchson3)型に分類されている.わが国においても藤吉4)(1909)以来,現在まで約100例の報告があるが,われわれは最近Pepper, Hutchson混合型と考えられる15歳男子の交感神経芽細胞腫の1例を経験したので,その概略を報告する.
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