シンポジウム 産婦人科領域における保存的手術療法--第140回日本産科婦人科学会東京地方部会例会シンポジウムより
卵巣腫瘤の保存的手術療法
加藤 俊
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科教室
pp.445-448
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203708
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私どもに送られてくる卵巣腫瘍あるいは腫瘤の標本を見ておりますと,ややオーバートリートメントの傾向があるのではないかと思われることも多いようです。したがつて,私は消極的な意味での保存的手術について申し上げてみたいと思います。
まず臨床的に見た場合その対象となるべき婦人は第1に年令が若い,生殖能力の保存,あるいは分泌機能を残さなければいけない等ということが問題になると思います。第2に,腫瘤が病理学的に,良性のものである必要があります。
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